正月のテレビ番組を見ての愚痴を一言

 明けましておめでとうございます。

 令和2年の子年。そのためか我が家に「ねずみ」が出現し、愚妻が悲鳴を上げ、大騒ぎ、「今年の瑞兆の証」と説得して落着した年明けでした。本年も当ブログをよろしくおねがいします。

 

 ところで、テレビの正月番組について気が付いたことをお話しする。

 まず1つは、正月だというのに各局とも圧倒的に「再放送」が多かったことが目についいた。特に2日、3日の箱根駅伝の時には、他の局(含むNHK)、ほぼすべてが再放送番組であったことには驚かされる。箱根駅伝の圧倒的な視聴率に対抗しても仕方がない、という理由でのことらしい。貴重な地上波電波をテレビ局は何と心得ているのか、と思ってしまう。

 次に、お笑い番組もそこそこ多かったが、目に付いたのは、テレビ目線だけの笑い顔や音声の笑い声の多用である。どうしてこんな時に笑うのか、と疑問に思ったら局側の笑い声音声を挿入していたり、芸能人たちが、テレビにアップされると笑顔や笑いを振りまいている姿であった。その正体はテレビ局の意図的な盛り上げ手法なのだろうが、揃って皆、アップすると笑うのは一種異様な感じを受けた。「やらせ」に近いのだろうか!

 この種の「やらせ」はひょっとすると日常茶飯事化しているようだ。たまたま見た「ぽつんと一軒家」という番組で、グーグルでの航空写真をもとに一軒家を尋ねる番組であるが、その付近の民家の情報取りや実際にその一軒家を尋ねた時の会話の不自然さに、局側は気付いていないようだ、まるで「台本」である。深夜番組で人気が出て、ゴールデン時間帯に移動した番組にその傾向が顕著に表れるようだ。テレビ局の堕落はここまで来たか、と言う感じ。

 最後に、視聴率王者の箱根駅伝について一言。

 1つは、のべつ隈なくのCM挿入である。CM料は極端に上がり、スポンサー数も膨大に上りうだろうが、10分も見ないうちにCMが挿入され、またそのCMが長いこと。特に後1~2km位で中継所に到達するのに、何故ここでCMを入れるのか疑問を持ったことは1度や2度ではない。

 さらに中継アナンサーの「絶叫型」放送である。下位の争いで順位が変わりそうなときは、まるで優勝を争うような絶叫を挙げる。これが中継車、中継所のアナンサーがすべてこの調子で、このように言えと局にアナンサーが強制されているのかもしれないが、どうしても耳についてしまうが、如何なものか!

 最後に、この箱根駅伝の巨大な収入は、どうなっているのか気にかかるところである。これは為末選手や大迫選手も言っているが、少なくとも選手自身への還元はゼロで、かつ関東の大学の陸上選手は短距離に拘わらずボランティアに駆り出され強制的に駆り出されるらしい。テレビ局に収入は兎に角、関東陸上学生連盟に入る収入およびその使途明細は明らかにすべきだと考える。現在、この箱根駅伝を1地方大会ではなく全国大会にすべき運動が起こっているが猛烈な反対をしているのが関東陸上学生連盟で、その姿を見る限り、開示なければ「闇」を疑われるだけになるだろう。