憂うべき忖度官僚の現状

 新インフルエンザ特別措置法の話題で賑わっている。

 何故なら、安倍さん1人の判断で、小中・高の臨時休校が行われてが、それはこの法律に基づいて「緊急事態宣言」を発令すれば良かったのでは?と言うことかららしい。

 たまたまその議論の国会中継をみて感じたことは、当該諸官庁の厚労省幹部(官僚)が野党質問に「おたおた」している現場を見せられ、その間を安倍んさんが助けていた。

 結果、後付け解釈で説明していたが、推測するに、厚労省幹部が「気が付かなかった」可能性が高い。そうでなければ、この法律は当時の民主党政権下で成立したもので、当時の野党であった自民党が様々ないちゃもんをつけいていた法律だから、そのまま使うのを躊躇したせいであろう。

 「新感染症」に関する定義なんかは、高検検事長の定年延長を観ても分かる通り、いくらでも拡張解釈をする自民党の「お得意」だからだ。

 それにしても、テレビで映る官僚のだらしなさは目に余る。安倍さんはじめ現内閣に対する「忖度」だけが仕事なのだろうか。如何に人事を握られているといっても、往年の官僚のように「我々が日本の方向を握っている」というような気概の欠片も見えない。

 そういえば、省庁の職員の多くが、現在心身症等で休んでいる人が多いそうだ。忖度に疲れ切っているようだ。