女性天皇に関する一考察
(2)江戸時代の女性天皇
しないで当時7歳の興子内親王に譲位したことによるものである。
人形そのものであったとのことである。
・ 生涯独身。
② 117代後桜町天皇(在位1762年~1770年、8年4か月、後継継承:譲位)
の女性天皇の擁立の理由と異ならない。
・ 生涯独身。
6、女性天皇の総括
過去の女性天皇は、上記のとおり、8人10代が数えられる。そのうち大化の改新前後から律令制の確立及び崩壊に至る、いわゆる天皇が専制君主として君臨した時代(600年から770年位まで)の6人8代と江戸時代に2人が数えられるが、その即位の背景は良く似通っている。また、全員が独身(寡婦か未婚)で即位し、譲位以後も独身を通したのが共通している。
すなわち現在に置き換えるならば、第2継承順位の悠仁親王が成人になられるまでの間に女性天皇が現れることになり、それも過去の歴史からすると「男系女性天皇」であるから、愛子内親王がその候補者の筆頭になり(とマスコミは報じている)、秋篠宮家の眞子内親王や佳子内親王も該当することになり、現在の緊急の問題はとりあえず解決されることになる。
問題は、女性天皇が、従来の歴史にある通り、「つなぎ的」意義だけのための存在しか許されないのかどうか、である。男女同権・男女平等という観点からは、当然それも許される、ということになる筈だが、そう簡単ではない。
これをどのように解決するのかは、1000年以上続く伝統儀式と現代的感覚の戦いで、容易に解決されるとは考えられない。
確かにプライベートな生活もあるだろう。
好きな人と結婚したい気持ちもあるだろう。
だが一方では、広大な敷地に住まいし、常時皇宮警察が警護し、成人になれば公的行事に参列し、各団体の名誉職にもいくつも就任するのは、何故だろうか、と考えてほしい。皇室に生まれた限りは100%「自由人」ではないのである。
この考えに至らない限り、女性天皇の出現は、たとえ皇統が危機に瀕していたとしても、時期尚早と言わざるを得ない、と考える。
<閑話休題>
リーク元は宮内庁しかないのだろうが、よくよく考えると、同じ官庁とはいっても、財務省、経産省等とどのように違うのだろう! 宮内庁職員はやはり国家公務員上級試験に合格した人なのか、天皇系の祭祀を司るのはどのような神主なのだろう、との疑問がわき、霧の中に包まれている官庁が宮内庁かもしれない。“皇室ジャーナリスト”なるもののコメントを聞くにつけ、結構、怖い組織なのかもしれない。
1度、徹底して表ざたにしてはどうだろうか?
以上