キャッシュレス化って、何故そんなに重要なの?

 10月からの消費税増税が話題になっている。その中でも軽減税率導入により大混乱が予想されている。消費税増税に対する国民の反発を緩和したいという安倍内閣の思惑による産物であるが、財務省国税局が何故これほど細かい制度を導入したのかさっぱり分からない。さらにもっと疑問なのは、キャッシュレスで支払った場合、国が2%(増税相当分)を還元する、という制度である。

 これは、日用品等の生活必需品に負担を掛けないという軽減税率の趣旨とは全く異なり、ただ単にキャッシュレス化を進めていきたいという意図に過ぎない制度である。

 じゃあ、なぜキャッシュレス化を進めたいのか?

 初めてゆっくり考えてみた。単純には、小銭を用意することなく支払いに便利、かつレジに時間がとられず効率的である、ということである。それは間違いないのだろうが、所詮その程度のメリットなのか?

 いや、もっと深い思惑がある筈である。次回はそれを考えてみる。