日本サッカー第2弾

  ポーランド戦での「大博打」に予想した通り、世界的に賛否両論が渦巻いています。賛成の多くは、勝ち抜くためには「ありうべし」選択であり、西野監督の大英断だという。
  しかし、この賛意は、ザッケローニ元日本代表監督のいう「勝てば官軍」的評論に過ぎないように思う。もし今賛意を示している人が、セネガルが残り10分で1点を入れ、日本の予選リーグ敗退が決まったとしても、それでもなお「素晴らしい判断だった」と本当に言えるのだろうか。胸に手を当てて考えてほしい。
  日本の代表チームを指導する人にとって大切なことは、プロ選手個々人が「これからのサッカー人生悔いなし」と胸をはることができるように誇りを与え、日本の将来のサッカー選手を目指す若手に「夢と希望」を与えることではないだろうか。今回の「大英断」でこれができたのか、はなはだ疑問と言わざるを得ない。

  「勝敗に拘る」ことは悪いことではない。しかしそれは、今までの練習を踏まえてやれることをすべて出し尽くすかどうかで決まるのではないか。日大フットボール部のように「勝つため」だったら何をしてもいいというものではないだろう。こういうとまた賛意者からは、今回はきちっとルールの範囲内でやっているので問題はないと、きっと反論するだろう。そうではなくて「心の在り様」の問題である。サポーターが観戦後「ゴミ拾い」をするように!!!

  ちなみに、概して、海外のサッカーに携わっている人たちは批判しているのに対して、日本のサッカーに携わっている人たちは賛成しているのは、興味ある傾向のように思う。