大阪人に思うことその1


  大阪に老後の生活の本拠を定めて丸4年が経過した。
  テレビメディアでは、大阪人の言葉をはじめ、突っ込みの面白さ、乗りの良さ、
 果ては大阪のグルメまで、最近バラエティーに取り上げられることが多くなって
 いる。そこで、私も普段大阪人に対して感じていることを素直に話してみたいと
 思う。
  もっとも、私自身、3歳から18歳まで大阪に育ったが、大学入学以降殆ど東京の
 生活の中を送っているが、その中で、「根っからの関西人」と言われて続けて
 いた。したがって、できるだけ慈愛の目で大阪人を語ってみたい。

  今回は第1回として、大阪人(関西人かも知れない)の自転車におけるマナーの
 悪さを語ってみたい。

  ご存じのとおり、大阪は「自転車」の町である。東京に比べてはるかに坂が
 少ないためか、歩道や横断歩道でも、人が歩くより自転車を乗っている人の方が
 圧倒的に多い。かくいう小生も自転車なしの生活は考えられなくなっている。
  ただし、「これは如何なものか」と首をかしげる行為が散見される。ランダム
 に挙げると以下のとおりである。
   ・ ほとんどの人は信号を守らない。
   ・ 「譲る」という精神と「謝る」という言葉がない。
   ・ スマホ等の「ながら」も平気である。
   ・ 並んで話しながら走る。
   ・ 歩道に自転車を止め、井戸端会議をする。
   ・ 駐輪場に止める人は少ない。
   ・ 以上の行為の年齢は高齢者の方が多い。
 等々である。

  第1回目の今回は「信号を守らない」ことから始めよう。

  1、殆どの人は信号を守らない。
     まず90%以上の人は信号を無視する。自らの決断で渡っているから責任
    はとる、というつもりなのか、とにかく止まらない。
     百歩譲ってそれも良しとしても、少なくとも普通は、赤信号時に右・左を
    見て渡るものである。がしかし全く見ないで渡る勇気、これには驚きを
    通り越して敬服する次第でである。
     小生は必ず信号で止まっているが、その時に大阪人の「シャイ」なところ
    が垣間見える。それは、小生を見て、そのまま赤信号を渡るのはまずいと
    思うのか、まっすぐ行かず右折ないし左折するのである。実はその先で
    渡るのであるが、この辺は「可愛い」なと感じる所作である。
     大阪の警察官にも問題がありそうである。
     ネズミ捕りはあちこちで実施しているのをよく見かけるが、警察官が
    自転車の乗り手に注意しているのは見かけたことがない。こと自転車に
    関してはユルユルである。
     車の駐車違反、スピード違反でも容易に認めず、警察官に喰って掛かる
    大阪人にとって、自転車で注意され、違反切符を切られたら、どこまで
    暴れるかわからいため、大阪の警察官も「おっかなびっくり」のへっぴり腰
    の対応が、この大阪人の自転車マナーに拍車をかけている事実を
    見過ごしてはならない