「早稲田大学下手をすれば倒産もありうる」週刊現代

 週刊誌の相変わらずの誇大表題だが、卒業生としては「ぎょ!」として思わず読んでみた(その意味では誇大表題大正解!)。中味は、海外の未公開株などのリスクの高い金融商品に1億ドル(約113億円)を投資すると大学当局が発表し、そのハイリスクハイリターン投資に危惧を高め、表題のような「倒産」という言葉を使い、読者を引き寄せたのであろうが、まんまと小生もそれに引っかかったことになる。
 
 それは兎に角、収入の柱である入学金、授業料が少子化により年々減っており、また補助金も、文科省の大学生の東京一極集中を緩和する(この政策は何なの?)ための定員管理を強めている関係から補助金の減額が予想され厳しい情況を鑑みて、リスク商品に手を出した、と述べている。この中で経営コンサルタントは、その道のプロでない学校が、その体制がないままリスク商品に突っ込むことは危険」と多いなる危惧を述べている。
 
 しかしながら、この投資規模は、運用全体の10%程度で、万が一失敗しても致命傷にはならないこと、運用を任せる会社の選択も、また運用結果のチェック体制も、一歩踏み出すからには、それなりの自信があるのであろう。ここはOBとして、黙って静観するしかないのだろう。
 
 ただ、元総長の奥島氏の「そういった領域に大学が足を踏み入れるべきではない」という言葉が、小生の中では「重い言葉」として感じられてしょうがないのも事実である。