安倍首相と災害

 昨日の台風21号(番号を台風を呼ぶのは、災害の記憶が残らず、そろそろ止めてはどうか? 昔のように女性の名前でなくても固有名詞で読んだ方が良い)で、大阪を中心に大きな被害が出た。我が家は幸い2階のベランダのプラスチックトタンの1部が飛んだだけで済んだが、家の前の公園では大木が途中で折れ、また迎いの家の塀が倒れた。近所を歩いてみても、大なり小なり被害が出ているようで、長く大阪ですんでいるが初めて見る光景であった。
 
 ところが本日北海道で震度6強の大地震で、朝から情報番組が大騒ぎとなっている。どのくらいの被害かは、現在では全く不明であるが、北海道全域をはじめ東北北部にまで広範囲に被害が広がっており、注視していきたい。
 
 この地震が起こった時に、安倍首相の記者会見がテレビに映し出されたが、内容は「人命第一に心がけ、鋭意情報収集に努めてる」と話していた。まてよ! この言葉、昨日の大阪の被害についてのコメントと同じではないか? ちょっと!ちょっと!
 
 2011年の東日本大地震に始まり、昨日の北海道地震までの間、様々な災害に頻繁に見舞われている。台風は当然、それに伴う水害、土砂崩れ、川の氾濫等、異常気象も手伝って、「災害は忘れたころにやってくる」という言葉が通じないくらい頻繁である。
 
 ここでふと思い出したのが、「天譴説」(てんけんせつ)である。これは、「天が人間を罰するために災害を起こすという思想で、もともとは「王道に背いた為政者に対する天罰」と見做す思想である。
 
 安倍1強に基づく傲慢さ、その継続を指すための嘘、改ざん、それでも権力にしがみ付く厚かましさ。およそ清い武士道精神とは相反する、安倍首相の政治に対する「天罰」と考えると何となく納得してしまう。
 ただ、これは安倍首相1人に対する「天罰」ではなく、それを支える官僚たちの腐敗、経団連はじめ経済界で起こって不正、あるいはアマスポーツ界で起こっている様々な不祥事に対しての、「日本人全体」に対する「天罰」であると考えた方が、より納得性が高いのかも知れない。
 
 そうであるならば、日本人1人1人が、それぞれの立場で、真摯に「襟を正」していく必要があるのであろう。