現代ビジネス・トップが「腹を切らない」日本組織の病巣を読んで

 前回、字数オーバーで「結論」が欠けていたが、言いたかったのは
 「この現代の”盲目的な”絶対服従の風潮の淵源は、現代の政治家の指導層、企業、特に大企業のトップ層、スポーツ指導者層の「小心さ」「度量の狭さ」にある、という結論であった。
 この「論」に賛同していただける記事が載っていた。曰く
 「財務省の改ざん問題での財務省の軽い処分、そのトップにある麻生財務相の態度、東芝の巨額粉飾事件における歴代社長の態様、日大問題における田中理事長、内田前監督の態度、いづれも「組織的」ではなく、「個人的」な問題として解決しようとしている。
  日本では伝統的に、高位高官の者が地位に恋々とすることを「恥」だと考え、出処進退に潔いことが高位にふさわしい人格者と考えられている。
  すべて「風」の過ぎ去るのを待っているが、結局はそれは、政治不信、企業解体、学校解散に向けてのボディーブローとなる」

 この記事は「磯山友幸」記者の署名が入っているが、全面的に賛同したいと思います。さらに追加すれば、「なぜ、そのように出処進退に潔い人たちばかりになったのか?」が突き詰められなければならないと思う。

 思うに、「人を評価する」のはその公平性を担保するため最低10人以上の人が評価すべきだが、いつのころからか、権力を持った者が、その度量の狭さから「愛いやつ」のみを引き上げるようになり、意見を述べるやつを遠ざけることをし始め、それを見ていた下の者が真似る、絶対服従さえしてればいいと考え、これが連綿として続いてきたためによるものと思う。

 この病巣を完全に撤去するには相当の年月を要すると思われるが、ただ、それを微々たる速度ではあるが前進させなければ、本当に「日本沈没」になってしまう。
何とかしようよ!!!