頑張れ!スルガ銀行ースルガ銀行大研究まとめ
この研究を小生のブログで、数回にわたり掲載したが、ここで、一挙に読めるように要約版を掲載する。詳細に興味のある方は、過去の小生のブログを参考に観てもらいたい。
内容一覧
1、不正発覚前の週刊誌記事紹介
2、不正発覚後の各メディアの記事紹介
3、過去の小生の意見の一貫性を、過去のブログで証明
4、スルガ銀行概要と岡野一族相関図
5、第三者委員会調査報告書批判
→ 社外取締役、経営コンサルタント、慶應同期の評論家を登場させて、スルガ銀行をべた褒めし、今後も独特な経営で、業界の風雲児となり続ける、と断言している。敢えて批判はしないが、実は取材の記事内容そのものが、「ワンマン経営」の紹介に他ならないことを記者自身は気づいていないようである。
2、紹介記事
・ フライデー「スルガ銀岡野会長が所有する皇居のような大豪邸」
・ 弁護士ドットコム「スルガ銀業務停止命令も予想-元金融庁の弁護士の深読み」
・ ダイヤモンド「スルガ銀の業務停止は必至、他地銀の合従連衡も取り沙汰」
3、小生の過去のブログ
・ 5月15日「行員個人を責めるな!」
→ 目新しいスキームではなく昔から存在。このスキームの要点は家賃保証する企業の体力の問題。預金残高の偽装は、このスキームにおいては関係無い。
・ 5月16日「多数の行員関与、組織ぐるみの不正は『嘘』」
→ 家賃保証する企業体力の審査が問題。なぜなら、家賃保証が永続的に続く限り、個人の返済に問題が無いからである。この問題は、社長、専務及び1部の本部役員の問題である。
・ 同日「やっぱり同族会社だった!」
→ 安倍1強のように、一族の会長は絶対者で、会長が「進め」と言ったら、全員が「忖度」を含め、突っ走る体制になっており、行内の雰囲気は容易に想像がつく。本件は創業者一族の問題である。
・ 同日「やっぱり社長は『お飾り』だった」
→ スルガ銀行の再生は、創業者一族の徹底的廃除に尽きる。
・ 5月17日「本当に個々の行員に罪はないのか?」
→ この論評に対する徹底的批判
・ 6月16日、7月6日「経済ジャーナリスト、新聞記者に対する批判」
→ マスコミ等に登場する新聞記者出身者「いわゆるジャーナリスト」の底浅さを徹底批判
5、第三者委員会調査報告書批判
(1)発生した問題
→ 第三者委員会のしたことは、行員間及び行員・業者のメールの確認、及び役員、行員のインタビューだけでの事実認定で、偽装行為別の件数及び金額、そのうちの延滞件数・金額、最後に顧客の被害額の想定等は一切ない。自らも「正確には不可能。しかし全般に偽装が蔓延」という言葉を結句としている。
(2)発生した問題の要因
→ ”認識していたが権限がない“”取締役及び社外役員には、単年度の営業目標や中期経営計画も知らされていなかった“なんてことはありえない。役員等はインタビューを主として調査したらしいが、取締役等は自らの責任を逃れるために「知らない」「記憶にない」と繰り返し、弁護士たちはそれを「鵜呑み」にしたのだろう。政治の世界でも最近起こった事象と同じ。
(3)関係者の法的責任・経営責任
→ あきれた認定。本件一連の問題を、張本人を既に亡くなった副社長、次に悪いのは、既に退職している元専務にし、会長はじめ現役には、善管注意義務違反はあるが、法的責任はない、としている。明らかに「死人に口なし」方式である。
(1)収益率の高さ
(2)収益構造
(3)現状をどのように捉えるか(理解するか)
・ 貸倒引当金の見方
・ 独自の特色を活かしきれている地銀
7、今後のスルガ銀行に臨むべきこと
→ 第三者委員会報告書のすべては正しいと思わないが、銀行内部は相当に「ガタついている」これを乗り切るには、相当のリーダーシップは必要で行内から昇格した社長では無理。銀行というものを知り、かつスルガ銀行の特色を「良し」と考える外部からの人材を求めざるを得ない。果たして、そのような人材が--------。