韓国に対する「丁寧な無視」

 学生気分の韓国政府の話をしたが、今回は韓国メディアの学生気分的論調の話をしようと思う。

 ここに、最左派で知られるハンギュレ新聞社説がある。かなり中身は支離滅裂で、昔左派系学生運動アジテーターが叫んでいる内容をそのまま社説として掲載しているところが情けない。

 例えば、今回のGSOMIAの終了を決めたことに対して、米国が強い懸念と失望を表明したことについて、「韓日の対立が最高潮に達するまで対岸の火事のように傍観しておいて今になって何だ」と怒っているし、「日本の措置に対して沈黙を守る一方、対抗措置を取った韓国に対して不満を露にするのは同盟国に対する正しい態度とは言えない。米国は今からでも遅くないので日本を批判しろ」との賜っている。「自らの信じることがすべて正しい」というかたくなな態度を崩そうとしない。韓国にとってこのGSOMIAがどういう役割を担い、その維持が韓国にとって安全保障上の効果があるかは全く言及なく、米国の態度の不満、日本政府の礼儀知らずに対する不満、遂には韓国自由党の総裁発言も「つじつまが合わない」との一言で両断。おかしいのは安全保障上での韓米の同盟自体は揺るがないと信じている支離滅裂さ。

 朝鮮民族儒教の精神がいきわたり、かつ過去の歴史を韓国にとって都合の良いように塗り替え教育している現状を鑑みて、理屈での話し合いはほぼ不可能と判断せざるを得ない。

 日本の取れる態度は「丁寧な無視」しかないのであろう。