日テレ24時間チャリティー番組に物申す

 恒例の番組で今回42回目を迎えるらしい。以前は涙を流しながら番組を見、過去2回ほど寄付もしたが、数年前から他局がCMタイムになった時に垣間見る程度である。なぜそうなったのかの要因を追求してみた。

1、ジャニーズ事務所吉本興業におんぶ抱っこ。

  視聴率を気にしているのか、芸能界で問題を起こしているこの2社の芸能人を退去起用している。この2社に属する芸人を外すと誰も残らないくらいの起用である。属する芸人が、普段よりチャリティートカボランティア活動をし、信念をもってこの企画に賛同しているのなら兎も角、余りにも極端ではないだろうか?

2、バラエティ色が強すぎ、お涙頂戴項目が「やらせ」に見えること。

 これも視聴率を気にしているようにみえる。やたらとお涙頂戴を誘うストーリーを強制し、そこにお笑いを割り込ませる。これでお涙頂戴劇が引き立つと考えているところが、今のテレビの企画マンの低劣なところなのだろう。

3、出演者がノーギャラどころか、高額の出演料と取っていること。

 海外のチャリティー番組は出演者がノーギャラが当然のようだ。マラソンに出るだけで何千万と稼がせるのは如何なものか?もしもノーギャラでは出演しないという芸人ならば、それを排除するぐらいの番組にして欲しい。

4、寄付金の使い道を毎回ハッキリさせること。

 寄付金総額は知らされるが、その使い道は後から知らされる。その総額が巨額ゆえにその使い道を事前に知らせておくのが、この番組としての社会的貢献とそのテレビ局の公器としての社会的責務を見せることができるのではないか、と考える。例えば、東日本大震災において未だに仮設住宅から抜け出せない人たちのために、あるいは今年の各地の豪雨被害にむけての寄付を募るとか、もっと大きく福島第一原発放射能汚染関係に使用するとか、寄付先の赤十字とかに任せない姿勢を示す時期なのではないか、と考える。

 

 いずれにしても、フジテレビの27時間番組とは一線を画している番組だけに、原点に返った中身をもう1度検討してみてはどうか!!