テレビ情報番組の在り方:MC及びコメンテーターの在り方

 昼の情報番組は韓国問題で花盛りであるが、中身の賛否は兎に角、MCの質の低下は嘆くばかりである。本人は抜擢されたと勘違いし、自分の意見は全く持たず台本通りに進めている者のいれば、コメンテーターの言いたい放題を全く抑止乃至制止することができず、フィリップさえも説明できない体たらくである。

 まずMCについては、宮根(ちょっとしゃべり過ぎで、喋るときの目線が定まらないのが難点)や安藤女史は、長年の経験を活かし適度の意見とコメンテーターの意見を平等に引き出している。見ている方も安心感がある。

 ところがメインMCが夏休みなどで1週間ほど休みを取ると、途端にボロがでてくる。当該番組を何年もやっている局アナが代理をするが、普段、全くメインMCの話の進め方、コメンテーターへの意見の引き出し方等を学んでいないことが歴然とわかる。

 本日のある情報番組でのこと。古株の局アナが代理を務め、大半を韓国問題の特集に特化していたが、思わず小生がテレビに向かって「おい、何とかしなよ。このコメンテーターの喋りすぎを!」と怒鳴ってしまった。そのコメンテーターは韓国籍で日本のある大学の教授らしいが、何事にもすぐ口を出し、人の話を最後まで聞かず、いや、そうではない、との賜る。自由な意見を戦わせるのは大いに結構だが、他のコメンテーターの話の途中で割って入る姿勢は、無礼この上ない。ほとんどの時間をこの女性が喋っていた(話の内容を慎重に聞いていたが、何のことはない。今まで局アナがボードに沿って喋っていたことを違う言葉で言っているだけで、手を挙げて割って入る話ではない)が、この代理局アナは黙って聞いているだけで、何もしゃべらない。ボードが全然進まないので時々気が付いて1行喋ると、そこへその女性が噛みついてくる。するとまた聞き手に回っているという具合である。

 局アナの勉強不足は甚だしく、普段メインMCに任せっきりで漫然と原稿通りしか進めていなかった証拠である。他のコメンテーターも結構年寄りも同席していたが、早口とお喋りの量に圧倒されてか、全く沈黙を守っていたのはいただけない。

 お互いのそれぞれの立場で、もっと研鑽を積んで欲しいものである。