今どきの財界トップの小粒さ!

 かんぽ生命不正における郵政3社のトップの往生際の悪さ、経営トップとしての責任感の欠如などが際立っていたが、ここにきて関西電力が不透明な金銭の授受で、経営トップの11人がマスコミの攻撃対象になっている。この会見も、認識の低さ、稚拙な思考、経営の責任感の欠如が露骨に垣間見えた会見となった。

 かっての国策企業であった郵政、日本企業の中でのトップクラスの関西電力という名門企業のこの体たらくは如何なものか!!どうしてこのように「小粒化」してしまったのか?

 波風の立たない職場環境で、出過ぎず、それでいて言われたことはきちっと仕事をこなし、さらに上司の言わんとするところを忖度して行動を起こす、このような人材は、上司ひいては経営トップに「愛い奴」と目を掛けられる。そして自然とトップに就いたという人材なのであろう。その間、自らの信念に伴う意見具申はおそらく皆無だろうし、ましてやトップに諫言することなど考えもしなかった人材なのであろう。

 何とも頼りないが、今の若いネット企業の経営者の方が、まだましなような気がする。

 日本の将来を憂える1人である。