#練習用

日本沈没ー日本の閉塞感・無力感(その5の続きのつづき)

今回は、改めて金融機能についてお浚いし、現代的意義を再検討するとともに、金融業 界の過去の合従連衡を俯瞰し、その混迷度合いを検証しよう。 1、まず、主な機能としては、①金融仲介機能、②信用創造機能、③決済機能の3つが ある。金融仲介機能とは、家…

パチンコ批判に関してー現代ビジネス「的外れなマスコミ報道」を読んで

表題の論文は、評論家、経済学者の高橋洋一氏が書いたものである。評論家としては、比較的尊敬に値する人物と評価していたが、今回のこの論文には、異を唱えたい。 野村修一氏(弁護士)の弁護士会からの懲戒についての報道については、まったく賛同するもの…

現代ビジネス「和歌山カレー事件の20年目の真実」を読んで

7月18日配信された「和歌山カレー事件・20年目の真実-林真須美は本当に毒を入れたのか」を読んで、「そうか!もう20年が経つのか」と、改めて記憶が呼び戻された。 この記事によると、今年の7月25日で、事件発生から20年。今にして、疑義があ…

現代ビジネス宗教学者島田裕巳氏のオウム麻原遺骨騒動の謎を読んで

現代ビジネス7月18日配信の、オウム麻原彰晃の遺骨が誰に引き渡されるかの騒動を徹底的に分析する、という名目で宗教学者を引っ張り出しているが、総論として、何を言いたいのか、さっぱり理解できなかった。 なるほど、宗教にとっての教祖の遺骨は、非常に…

夏祭りー一番興奮する大阪だんじりとは?

本日は、いつも愚痴ってばかりいるので、だんじり祭りで一番興奮するところをお教えしよう。 夏祭りと言えば、大阪の天神祭、京都の祇園祭と有名どころは数々あるが、今までで一番勇壮で、興奮したのは、御幸森神社(大阪市生野区)の夏祭りのだんじり曳行で…

古賀氏の信頼度最低、朝日新聞の凋落の理由と復活を読んで

元経産省官僚の古賀氏が、表題のコラムを掲載した。その中で、朝日新聞の凋落の理由と復活の道を提言している。 凋落の理由として挙げるのは、東電問題(福島原発事故時に東電が全員退避を検討したという虚偽を報じたもの)や、慰安婦の吉田書簡の虚偽(慰安…

誤字訂正

本日のプログ、誤字がありました。 暴弱無人 → 傍若無人 が正しいです。

大阪人に思うことその3

前回は「譲る精神」について話したが、今回は「他人の迷惑をあまり顧 みない」ことを話そう。 最初に、大阪人について自転車マナーを話した時に、 ①信号をまもらない、 ②「譲る精神」がなく「誤りの言葉」がない、 ③「ながら」スマホの多さと自転車を並走し…

法務博士ー法科大学院卒業者のうちの三振バッターからの一言

6月23日配信の読売新聞に、「司法試験に法科大学院はもはや無意味なのか?」という記事が掲載された。「希望から絶望へ」と評価され、最後に残る法科大学院は、7校(東大、京大、一橋、神戸、慶應、早稲田、中央)くらいではないか、と予想され、「無用…

ダイヤモンド6月20日配信「不正会計の実態」田村氏寄稿を読んで

同氏は、経理で不正が起こる3つのパターンを紹介している。 1つは「不正だと気付かないケース」で2つ目は「人で不足が原因の不正」、3つ目は「コンプライアンスの形骸化による不正」を挙げている。 そしてその処方箋として「会社組織内で各人がどのような…

7月6日毎日新聞記事「スルガ銀行不正融資」を読んで

表題の件、同紙は、営業担当の役員が融資書類改ざんを主導し、審査部門の役員も不正を把握しながら融資拡大に協力した疑いが強いことが明らかとなった、と報じた。 「今更何を言ってるの?」というのが読後の感想である。 銀行員の経験から「平役員」は全く…

7月6日毎日新聞記事「スルガ銀行不正融資」を読んで

表題の件、同紙は、営業担当の役員が融資書類改ざんを主導し、審査部門の役員も不正を把握しながら融資拡大に協力した疑いが強いことが明らかとなった、と報じた。 「今更何を言ってるの?」というのが読後の感想である。 銀行員の経験から「平役員」は全く…

麻原死刑囚等の死刑執行に関しての朝日新聞の相変わらずさ

朝日新聞の購読者の大幅な落ち込みに関する反省は全く見られず、相変わらずの報道姿勢には、かえって「感心させられる」。 本質論は全く置き去りにしたまま、一方では海外の報道として、独逸では「日本は死刑を堅持する数少ない先進国」としたのを紹介し、死…

現代ビジネス高橋洋一氏の「的外れ報道を続けるマスコミへの倦怠感」を読んで

表題の記事題名を見たときに、さすが高橋氏と賛辞を送ったが、内容がやはり「いささか」偏っているように思うので、指摘しておきたい。 まず、サッカーについてのポーランド戦における賛否両論は、結局各人の「ゲームの味方(見方の誤字では?)」「価値観の…

大阪人の自転車マナーその2

前回は「信号を守らない」であった。今回は「譲る精神と謝る言葉がない」ということを話してみよう。 車の運転の場合に東京でも、適度の車間距離を取っていると割り込んでくる車はあるが、大阪ではそれが極端に見える。走行中にわずか10Mしかないのに割り…

日本サッカー第2弾

ポーランド戦での「大博打」に予想した通り、世界的に賛否両論が渦巻いています。賛成の多くは、勝ち抜くためには「ありうべし」選択であり、西野監督の大英断だという。 しかし、この賛意は、ザッケローニ元日本代表監督のいう「勝てば官軍」的評論に過ぎな…

W杯サッカー、日本は良かったのか?

世紀の試合がこんなものなのか? 試合に負けて、このような内容の試合で恥ずかしくないのか? 選手各人は、それなりに給料をもらっているプロのはず。本意でない仕事を最後の5分から10分、ボール回しをし、会場のブーイングに耐えることが「戦略」なのか? …

大阪人に思うことその1

大阪に老後の生活の本拠を定めて丸4年が経過した。 テレビメディアでは、大阪人の言葉をはじめ、突っ込みの面白さ、乗りの良さ、 果ては大阪のグルメまで、最近バラエティーに取り上げられることが多くなって いる。そこで、私も普段大阪人に対して感じてい…

サッカーワールドカップの疑問点

楽しくテレビ放映を見させていただいているが、各国とも体当たりを含め、なかな か「汚い」マネをするチームが多いように見える。それは、ヨーロッパ選手、南米選 手に拘わらずである。相手を後ろから倒すことは多く、足蹴りする行為を見られる。 これは勝利…

現代ビジネスの森金融庁長官の「悲しき最後」を読んで

久しぶりに納得した(ちょっとした感動もの)評論を読んだ。それは、6月21日付け配信があった、表題の論文である。 素晴らしいのは、歴代最強と謳われた金融庁の森長官が7月に退任するに伴い、 かって地銀の優等生と森長官が褒めあげていたスルガ銀行の不正…

サッカー日本代表の金星の陰で一言

予想もしていなかった日本代表が、格上のコロンビアを2-1で下し、金星を挙げ た。日本国内は湧きに沸いてお祭り騒ぎになり、誠に喜ばしい限りである。 ただ、ここで水を差すわけではないが、日本代表の選手たちの姿勢、態度に若干疑 問がある。 昔の日本…

東洋経済「たった1年で大手銀行を見放した24歳の真意」を読んで

本論は、立教大学ビジネススクール教授の田中氏が書いたものだが、この内容 は、表題の意図とは全くかけ離れ、ただ単に、大学から企業に就職するときに、 自分の考えがなく、ただ、有名だからと就職した若者が、現実との乖離に悩み、 転職しただけの記事なの…

森本紀行氏の「スルガ銀行の何がいけないのか」を読んで

同氏の表題の論文を読んで、まず、すべてが「きれいごと」で済ましており、これを読んで「なるほど」と理解する人はいるかもしれないが、「納得する」人はいないのではないか、元銀行員の私は思う。 以下、その疑問点を指摘していきたい。 1、同氏は、「金…

東大出て、メガバンク3か月で辞めた理由を読んで

上記のような「とんでもない」記事を読んだ。この記事は朝日新聞経済部記者が取材して書いたものであるが、その理由とするのは、 ① 定められたルールを忠実に回していくこと ② 電子化されるであろう紙での仕事の多さ ③ 辞令1つでどこかに行かなくてはいけな…

お笑いと政治風刺

8日付けの日刊スポーツで「笑点」で、政権に対する風刺や批判的な回答を連発して、ネット上で「笑いまで政治的偏光するようになったのか」との批判が殺到しているらしい。また、同じ日の日刊ゲンダイで「オリラジ中田」がテレビから姿を消した理由として、コ…

経団連会長人事について

このたび経団連の会長に日立製作所の中西氏が就任した。 この経団連、昔は「財界の総理」として、経済界だけではなく金融政策ひいては政治にも「威」を唱えていたが、現在は見る影もない、と思う。 何故だろうか? この経団連には、いまだに不文律として「会…

現代ビジネス・トップが「腹を切らない」日本組織の病巣を読んで

前回、字数オーバーで「結論」が欠けていたが、言いたかったのは 「この現代の”盲目的な”絶対服従の風潮の淵源は、現代の政治家の指導層、企業、特に大企業のトップ層、スポーツ指導者層の「小心さ」「度量の狭さ」にある、という結論であった。 この「論」…

メガバンクの「支店長」が消滅する日を読んで

本件記事は、週刊現代の5月19日号に掲載されていた。 すなわち、 「銀行員の出世の象徴だった支店長。今その待遇や働き方が想像を絶するほどに激変している。安定、高給の人気職種だったのはもう昔の話だ」とする。 内容は、 従来の店舗型の銀行業務は縮小し…

住友銀行秘史を読んで

友人に勧められ、元住銀取締役國重氏の住友銀行秘史(講談社 2016年10月5日)を読んだ。同じく大手銀行に勤めていた小生に「おもしろい」と勧めてくれたのだ。 実は途中で読むのをやめてしまった。 自らが能力があるのに、住友銀行のトップに登りつめなかっ…

スルガ銀行不正融資事件のダイヤモンド記事に対する反論

5月23日付けのダイヤモンドの記事「スルガ銀不正融資事件が日本版サブプライム問題に発展する懸念」(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元氏)配信された。賛同する部分もあるが、異論も多い。30年金融に携わった者として、ここに反論する。 <…